少しネットを検索してみるとわかるように、塗装集客の成功事例が無数に紹介されています。
ところが、その逆の失敗事例はそれほど多く紹介されていません。
成功事例というものは、その時はうまくいっても時間が経てばどうなるかわからないものです。
しかし、失敗事例はいつの時代でも大差ありません。
集客のうまくいかない外壁塗装業者というものは、だいたい決まったパターンに陥っています。
時間とともに書き換えられる成功事例に頼るのではなく、避けるべき失敗事例を学ぶことが大切なのです。
そこでここでは、集客できない外壁塗装業者に共通して見られるパターンを紹介していきましょう。
過去の実績に囚われ過ぎている
自社の集客をマーケティング会社に任せると考えてみましょう。
その際、マーケティング会社を選ぶ基準にはどんなものがあるでしょうか。
多くの人はその会社のこれまでの実績を重視します。
もちろん実績は重要です。
何の実績も上げていない会社に集客を依頼しても成功する可能性は低いでしょう。
ただ、過去の実績に頼りすぎるのも危険です。
実際、実績豊富なマーケティング会社に依頼したのに、集客がはかばかしくない外壁塗装業者はいくつも存在します。
それにはさまざまな要因が考えられますが、そのうちの一つには、過去の成功事例のパターンを踏襲した提案しかしてくれない会社に依頼してしまったということもあるはずです。
「同業他社がこの方法で成功したのだから、お宅の会社も同じようにすれば成功する」と言われても、その成功した他社とは置かれた時代も状況も違うわけですから、成功する保証は何もありません。
最初から可能性を狭めてくるような会社には依頼しない方が賢明です。
実際、成功事例のノウハウというものは時代とともに変化します。
時代は急速に変化していますから、数年前にうまくいったノウハウが今では通用しないということもあるのです。
ですので、過去の実績に囚われ過ぎると、考えが硬直してより大きな成功を導き出すことができなくなります。
それより、業者ごとに異なる本質を見極めたうえで適切なアドバイスをしてくれる会社に集客を依頼するべきです。
自分の頭で考えない
たとえばホームページを開設して集客を試みたとします。
ところが実際は、ホームページを持つ外壁塗装業者でも、それで集客できている業者もあれば、ほとんど効果がない業者もあります。
両者の一番の違いは、自分で考えて行動しているかどうかです。
プロのホームページ制作会社に依頼すれば集客は成功したも同然、と丸投げしているようではうまくいかない可能性が高いでしょう。
成功している人は、明確な目的が最初にあり、それを実現するための最適な手段としてプロに依頼するというふうに、自分の考えで行動しています。
すべてを自分でやるのは不可能ですが、他者に任せる時でも自分の頭で考えた結果かどうかが大切なのです。
理由を付けて先延ばししている
上に挙げたパターンより問題なのは、行動しないことの理由を数え上げて行動をいつまでも先延ばしするというパターンです。
できない理由をいくら数えてもできるようにはなりません。
それなら、どんなマーケティング会社に集客を依頼しようが、ライバルの手法を真似ようが、行動しているだけマシでしょう。
先延ばしにしていては何も行動していないのと同じことです。
中小企業庁の調べによると、起業後10年経って生き残る企業はわずか5%と言います。
95%の企業は生き残りに必要な何かが足りなかったということです。
生き残るには常に行動し続けないといけないことに気づいてください。