他塗装業者と差別化を図り、自社の施工力を顧客に訴求していく手段として、
自社ホームページ作成は有効ですが、単に集客がアップするほど簡単なものではありません。
そこで、ホームページを作成するに当たって意識したいポイントを紹介します。
ターゲットを意識したデザイン
塗装ホームページ作成で意識することの一つに、その地域の特性とターゲットとなる顧客に向けたデザインがあります。
自社の活動する地域住人の雰囲気や年齢層を考えて、それに沿ったデザインを考えていきましょう。
たとえばシニア層が多い地域だと、どんな人があなたのホームページを訪れるでしょうか。
新興住宅地ならネットに馴染んだ世代が多いと推測されますから、一般的なデザインでもある程度の訴求力は期待できます。
しかしシニア層が多い地域なら、アクセスして一目見た時に具体的な内容がわからないとすぐに離れていってしまうでしょう。
せっかくホームページを作るんだったら、オシャレな最先端のデザインがいいという気持ちもわかりますが、
顧客ターゲットが見た時にどう感じるかを最優先にしていかないと徒労に終わります。
顧客はデザインの良し悪しで、お問い合わせするわけではありません。
また、ホームページなら日本中にアプローチできると思って、
ターゲットの地域をできるだけ広くしようと思いがちですが、あまり広くするのは賢明ではありません。
外壁塗装を依頼する場合、誰もがなるべく自宅近くの業者に頼みたいと思うものです。
どんな魅力的な施工力があるとしても、わざわざ他県の業者に依頼する人は少ないです。
ターゲットの地域を狭く掘り下げていった方が、顧客が関心を抱きやすくなります。
SEO対策の考え方
チラシなどアナログの媒体で塗装に興味を持った顧客候補、もしくはポータルサイトで塗替えについてなんとなく興味を示したユーザーは、実際に自宅の塗装を依頼するとなると具体的にどんな業者があるかと検索します。
検索の方法には、たとえば「外壁塗装 ○○市」というように自分の住むエリア内で業者を探す方法や、
「○○市 ガイナ フッ素塗料」など特定のジャンルや塗料を売りにする業者を探す方法があります。
一つ目のエリアを意識した検索は、顧客に確実にアプローチできるのでやっておくべきです。
エリアを限定して検索する人は、そのエリア内に絞って、もしくはそのエリアからの依頼を受けてくれる業者を探しているため、検索結果の上位に表示された業者から順に見ていく傾向があります。
二つ目の特定のジャンルで検索するユーザーに対しては、自社に得意なジャンルがあるのならば、その検索で上位に表示されるよう対策しておくべきです。
あえて最初から特定の塗料などを指定して検索してくるユーザーは、実際に依頼する一歩手前まで来ているニーズの相当強いユーザーですので契約率が違います。
しかも、そのエリア内でその塗装に対応するのが自社だけなどという場合は、ほとんど独占になりますから、必ず対策するようにしてください。
また、「○○市 外壁塗装 マンション」など対象に特化したニーズや、料金も併せて検索されることも多いですから、ユーザーのニーズを上手く反映できるように対策を試みてください。
リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンで何らかのキーワードを検索した際、その結果と紐付いて提示される広告のことを言います。
顧客が何を望んでいるのか、そのニーズを捉えてキーワードを考察することが大切です。
そのうえでリスティング広告を出稿するなら、自社のホームページへのアクセスが増加し、顧客獲得も大きく前進します。
お金さえ払えばリスティング広告は検索結果の上位に表示させることができ、それほど設定に時間もかからないため、キーワードの選定を誤らなければ短期間で成果が望めるでしょう。
クリックによって料金が発生する仕組みですので、無駄な出費になりにくいのもメリットです。
ただ、出稿する時間帯や地域の調整、出稿用グループの細かい設定などなかなか難しいものもあります。
しかも年々クリック単価が上がっていますので、費用を出せない、体力がない業者は厳しいです。
常に微調整して改善していくことは必須です。
ホームページが有効な理由
ホームページによる集客といっても、外壁塗装の場合、ターゲットはかなり絞り込まれたメディアとなるため、競合他社との差別化を図ることができれば、自社の強みを顧客に訴求するのは難しくないはずです。
例えばサイディングに特化している、4回塗りは当たり前など得意分野がある業者なら、最初からそれを狙って検索するユーザーを引き込めるので決定率も高くなるでしょう。
自社のホームページを上位に表示させることができれば、業者の評判で検索するユーザーにも、ネットの評判で左右される前に、自社の強みを独自の視点で紹介できることになります。