あなたは、もっと売上を増やしたいですか？

事業が安定すると「もっと売上を！」と思うかもしれません。

ただ、もっと売上を増やすためには、職人を増やすしかありません。

しかし、先日西多摩郡のパートナー塗装業者のRさんが「職人を減らしてホッとした」と話してました。

売上を増やすと苦しくなった

これまでパートナーのRさんは

・売上をガンガンに増やす
・職人を増やして規模拡大
・ショールームを出す

と、かなり気合を入れて経営されていました。

しかし、コロナの影響もあり

・仕事が少ない。増えない
・人件費や保険で固定費が負担
・休みがない

など、精神的にも肉体的にも、結構キツい時期が続いていたそうです。

焦りからか、職人にもキツくあたってしまい自己嫌悪になっていたそうです。

それでも、たくさん仕事売上がほしい

事業が安定しだすと、どうやったら仕事を増やして売上を増やすかと思うかもしれません。

仕事とは下請けですが、増やそうと思うと安くてきつくても請ける方がいます。

下請け仕事が嫌いでも『売上になって、お金になるからいいや』という考え方になります。

そして売上になるから「もっと増やしたい」と思うかもしれません。

もっと売上！もっと仕事！になれば

・売上目標は億以上！
・職人をかき集めて増やしたい
・ショールームを構えたい
・外注などお金を使いたい！

などといった欲が出てきてもおかしくありません。

下請け仕事は制限する

売上はあるにこしたことがありません。売上が増える分にはいいことです。

ただし、条件があります。「下請け仕事は制限する」ということです。

制限しなければ

・売上はあるが利益は少ないまま
・元請け都合でこき使われる
・自分や家族との時間がなくなる
・休みは週一。祝日なく働く

など、こういったことを望むのでしょうか？

下請け仕事を制限すれば、こういったことはなくなります。

制限があるからこそ、他で売上をどうやって増やすかの工夫ができるのです。

・集客用ホームページ作成する
・チラシを撒いてみる
・地域新聞に広告を出してみる
・役所のモニター広告を出してみる

など、自社で仕事が請けれる状態を作っておくべきです。

モチベーションが下がるかも

下請け仕事を減らし売上を制限してしまうと、モチベーションが下がる可能性はあります。

「今月はこれくらいの売上でいいや」と、小さく無難にまとまってしまうのです。

ただ、売上を増やすためだけに職人を雇ってもしかたありません。人件費で利益は減ります。

ショールームも同様です。毎日客が来るわけでもなく、人、物の管理コストがめちゃくちゃ掛かります。

多くの外注をしてまで、多くの売上を増やすのもおすすめしていません。

「もっと売上を！」ではなく「もっと時間を！」を目指しましょう。

売上より時間が大事

僕はパートナーのRさんに「売上は大事。だけど時間はもっと大事ですよ」と伝えました。

何故なら、売上を増やそうと思えば、職人を増やさなければいけなません。

そうなれば、

・仕事の確保
・給料、税金の支払い
・人、物の管理コスト

が増えて、他にも負担が増えていきます。

そうなると、

・自分の趣味の時間
・家族と旅行
・子供のイベント

などが、犠牲になることがあります。

職人を増やし、売上を増やしても、その先にあるのは何でしょうか？

もっともっとになり、時間は減り負担が増える一方です。

やはり「時間」が大切です。

今やりたいことは、今しかできないんです。

なので

・あえて売上を右肩下がりにする
・固定費を見直す。やめる
・しっかり利益を残すようにする
・自分の時間を自分でコントロールする

などが大切なんです。

現在パートナーのRさんは、職人を5人から1人に減らして、仕事も取りすぎないようにしているそうです。

利益は以前と比べてそんなに変わらないと話していました。

1人、小規模経営だからこそ負けません。

すごく儲からないかもしれませんが、時間が増えて、心も体も経営も安定します。