あなたは、一人業者ですか?
一人で仕事をしていると不安になり、職人を雇ってみようかと考えていますか?
職人を雇えばメリットがあり、多くの問題が解決しますね。
しかし職人を雇わずに、その問題が解決できないかをお伝えします。
職人を雇うと解決する問題は多い
職人を雇い、給料を払って仕事を任せるとメリットがありますね。
・現場を手伝ってもらえる
・自分の負担が減り時間をつくることができる
・給料を払っているので気兼ねしなくていい
・自分にしかできない仕事に専念できる
・自分が苦手なこと嫌なことも任せることができる
・給料以上に成果を出してくれ利益を得られる
・職人を雇えば、売上を上げてどんどん規模拡大することもできる
・自分が怪我や病気をしたときに代わりに仕事やってくれる
・職人が多くいると事業がうまくいってると思われる
など、一人ではできないこと、問題や課題を解決できることがあります。
ただ、職人を雇うと発生する問題も多いものです。
職人を雇うと発生する問題
一人で仕事をしていれば気兼ねなくできます。
職人を雇うとこういった問題が必ず起きます。
・思ったような成果が出ない
・仕事を教えなければいけない
・辞めてしまって代わりがいなくなる
・仕事が減っても給料を払わなければいけない
・人件費があると元請けの安くてキツイ仕事を断ることができない
・職人募集しても応募がない
・求人広告に莫大なお金がかかる
・保険・年金の手続きや給与計算が面倒
・任せる仕事をつくらなければいけない
・自由に仕事ができない
・職人の仕事にイライラしてしまう
・必要以上に気を使ってしまう
・必要経費が爆上がりする
・職人同士のトラブルが増える
・時間を自由に使うことに躊躇
職人を雇うことのプラスとマイナスを考えて、トータルでプラスになれば雇う価値があります。
しかし事前に、プラスかどうかは誰にも分らないものです。
最初は「プラスだ!」でも「結局マイナスじゃん」になることも。
それなら、職人を雇わずにできるかを考えてみるんです。
職人を雇わずに問題を解決する
職人を雇わずに問題を解決するために次のようなことをやってみてはどうでしょうか?
それは『職人が必要ない仕事をとる』ことです。
現場が多くなり人手が必要となってくると、職人を雇わなければいけませんね。
それならあえて職人が必要ない仕事を取るようにしてみてはどうでしょうか?
一人業者として仕事をとるようにし、職人を雇わなくても一人仕事ができるようにしてみるんです。
・一人業者のホームページで集客
・見積もりから施工まで全て一人
・一人なので時間は掛かるが費用は安い
・一人でも一級技能士だから安心
・人気があれば待ちの列
・待たされるとさらに価値が上がる
など、一人業者でもメリットを最大限生かせばいいんですね。
そのために「効率化」もやっておくことが大切です。
・電話は転送にする
・営業電話に出ない・対策する
・電話対応は外部に依頼
・あえてメール問い合わせだけにする
・ショールームは出さない
・自宅兼事務所にする
・営業範囲は狭く
・施工ブログやチラシ配布は外注
・見積もりは郵送
・見積もりの説明はオンライン
・経理はクラウド会計で自動化
など、効率化すれば一人で十分対応できます。
実際に一人塗装屋で、直仕事が半分以上になったパートナー業者がいます。
売上より利益
一人で仕事をしているなら、売上の限界はあります。
職人を1人雇えば、その限界を超えて売上を増やせる可能性はあります。さらに多く雇っていけば売上は増え、1億2億3億というのも夢ではありません。
職人を多く雇っているライバル業者を見ると、売上は億以上で羨ましく思うかもしれません。
ただ利益が残るかというと、必ずしもそうではないのです。
人件費や保険など管理コストが爆上がりして、利益が少ないなんてよくあります。
そう考えると、一人で仕事していた方が、意外と利益が残ったりします。一人のメリットとデメリット差し引くと、職人を雇わないことによってプラスである状態です。
なによりも、職人を雇わないとによる『スッキリ感』は多大なるメリットがあります。
今後、絶対に雇ってはいけないというわけではありませんが、少なくとも必要性を感じません。
職人を雇っていないと「儲かってない」とか「事業がうまくなってない」とか思われる可能性もありますが基本無視です。
職人が多いからすごいわけではなく、多いなりに問題もあるわけです。
新型コロナの時、規模を縮小したり倒産した業者は多くいましたね。他は他です。大惨事は10年前後で起きているので、この先も何が起きるか誰にも分かりません。
これから起きるかもしれない問題に、柔軟に対応できるように、一人または小規模経営がおすすめです。
職人の規模、みかけの売上よりもお客さんにどういった価値を提供できるかがよっぽど大切なんじゃないかと。
職人を雇うことを否定しているわけではありません。
なんとなくではなく、今の状態を深く考えてみることが大事です。
職人を雇うかどうかを考えるときに、参考にしていただければ。