塗装業者が効果的に受注を増やしていくためには、ホームページを作成することはとても重要です。
なかなか営業に注力できない小規模経営の方でも、たくさんのユーザーに情報を届けることができるからです。
しかし、単にホームページを公開するだけではお客様を集めることはできません。
そこで、塗装業向けホームページに掲載することで、集客効果が上がるコンテンツを6つ紹介していきます。
差別化を図るためのコンテンツ
『外壁塗装業者』と検索するだけで、多くの塗装業者がいて、どのエリアにおいてもかなりの競争率となっています。
一般のお客様は、塗装業界に関する知識を持ち合わせているわけではありませんので、どの塗装会社を選んだら良いか分からないものです。
そこで、自社が他の業者とは違うという点を理解してもらうことで、信頼を勝ち得ることができます。
そのためには、まず自分たちがどんな強みを持っているかを自己分析することが重要です。
たとえば、次のような点をアピールできるかもしれません。
・施工スピードの速さ
・技能資格を持っている職人の数
・営業の歴史の長さ
・丁寧な施工
・施工実績の豊富さ
・保証の充実
・お客様の数や口コミ
こうしたアピールポイントを見つけることができたら、それを明確に示す記事を作成しましょう。
その上で、強みがどのようにお客様にとってのメリットとなるかも説明します。
例えば
『速さに驚く!外壁塗装で家を新しくする最速の方法』
『資格の力!塗装技能資格を持つ職人がいるチームの実力』
『時を超える技術:塗装営業の長い歴史とその進化』
『細部に宿る美:丁寧な施工で差がつく塗装の秘密』
など、営業実績が豊富であれば信用できること、丁寧な施工を心がけているのであれば仕上がりがキレイといった内容です。
業者に親近感を覚えるコンテンツ
上記の点とも関連しますが、塗装業者に対して信頼と親近感を覚えられるようなコンテンツを作ることも心がけましょう。
たいていの塗装業者は、工事の質の高さやリーズナブルな価格などをアピールしていますので、それだけではお客様の心を動かすのは難しいからです。
最終的な決め手となるのは、その業者が誠実か、任せて安心かという点になるわけです。
そこで、自社と職人たちの姿勢や人柄といったものを見てもらえるコンテンツを掲載すると効果的です。
その際には、文章だけでなく視覚的に訴える画像を貼り付けると、より効果が上がります。
具体的には、
・職人が実際に施工している様子
・お客様と打ち合わせをしている風景
・代表を含めた責任者の写真
などをアップすると良いでしょう。
こうしたコンテンツを上げることによって、一般ユーザーにとっては遠い存在である塗装会社が近いものとして思えるようになってきます。
他にも、社員の声を掲載するというのも、多くの企業が採用している方法です。
もちろん、自社の社員がインタビューに応じてくれるという条件付きですが、仕事に対してどんな姿勢で臨んでいるか、どんなことがやりがいなのかといった点を話してもらいます。
また、社長自身が理念として掲げていることや、お客様にどんなサービスを届けたいのかといった声を伝えることも大事です。
多くのお客様は、人を見てどの会社に工事を依頼するかを判断する傾向がありますので、ホームページを通して自分たちのことを理解してもらえるよう努めましょう。
実際の施工物件の様子を掲載する
お客様にとって大事な家を塗装するわけですから、やはりどんな仕上がりになるのかというイメージはとても大事なポイントです。
多くのお客様は、可能であれば発注する前に塗装現場を見学して、どんな仕上がりとなっているのかを見てみたいと思っています。
そこでホームページの中に、実際に施工した物件を掲載することで、その要望に応えることができます。
具体的には、施工前と施工中、完成後の写真を撮らせてもらい、その写真をアップします。
・物件の大きさや外壁、屋根の種類
・前回の塗り替えからどのくらいの年数が経っているか
・お客様はどういったことに不満や悩みがあったのか
・現調で分かったことと、放置することのリスク
・どういった技術で施工したのか
・使用した塗料の種類
などの説明を加えると良いでしょう。
その際には、無用なトラブルを避けるための対策をする必要があります。
まず、施主様に写真を撮る許可をいただくことと、写真を自社ホームページに掲載することをお伝えしなければなりません。
写真を撮る際には、住所などの個人情報が画像から判別されることがないよう、住所表示などが写り込んでいないか細かくチェックしましょう。
施工写真をアップしたら、施主様にそのURLを伝えて「このような形で掲載させていただきました。」と確認を求めるのも忘れないようにします。
こうした施工実績を載せることによって、サイト訪問者はマイホームの塗装工事についてもイメージをしやすくなります。
また、塗装業者がしっかりと仕事をしていて、きれいに仕上がっているということも感じられて信頼感が増します。
お客様の声を載せる
塗装業に限らず、グルメサイトでも大手ショッピングサイトでも、口コミを必ず掲載しています。
というのも、お客様はホームページに掲載されている記事から分かる情報だけでなく、他の人が実際にサービスを利用してどう思ったのかを判断材料の一つとしているからです。
家の塗り替えというのはまとまった額の費用がかかりますし、大事な家の外観や耐久性に関わるものですので、より評判を重視して決める傾向にあります。
そこで、ホームページにお客様の声を一つのコンテンツとして掲載することで、安心感を持ってもらえます。
どのような形でコンテンツを作ったら良いかですが、いくつかのパターンが考えられます。
より簡単なのは、実際に施工を終えた施主様に、アンケートという形であらかじめ用意した質問に答えてもらう方法です。
紙に質問を印刷して、それに記入してもらうだけで良いでしょう。そして、その答えを集計してデータをコンテンツとして掲載するのです。
「お客様満足度」や「仕上がりが良かったと思う方の割合」などの項目でまとめることで、読みやすく説得力のある内容になります。
また、コメントを自由に書いてもらうという手もあります。職人や営業担当者の対応や仕上がりの質、施工期間の長さなどについて感想を書いていただき、その文をホームページに掲載します。
様式によっては、お客様が書いてくださったアンケート用紙をそのまま画像として貼り付けることもできるでしょう。
いろいろな異なるコメントが出てきますので、読者にとってはタメになる内容として評価されるはずです。
可能であれば、特定の施主様に個別インタビューをするとさらに効果が上がります。
その上で、
・家の悩みや不安なことは何だったか?
・どうして自社に依頼することにしたのか?
・どんなイメージで塗り替えをしたいと思ったのか?
・自社の対応はどうだったか?
・実際の完成後のマイホームを見てどう感じたか?
・最後の塗替えを考えている方に一言
などを語ってもらいます。
その家と施主様の写真を掲載できれば、よりリアリティーが増してコンテンツの質が向上します。
こうしたお客様の声を掲載するためには、施主様とのコミュニケーション量を増やしたり、アンケート内容を考えたりする必要が生じます。
その分手間と時間が取られてしまうのですが、実行する価値が十分にあります。よりサイト訪問者の信頼感と安心感を高められるからです。
塗装工法や塗料の種類についての説明
塗装業者にとっては当たり前のことでも、一般の方にとっては全く知らない知識というのは多いものです。
そもそも、
・自宅の塗り替えが必要なのか
・メンテナンスとして何をすべきなのか
・塗料にもいろいろな種類があるのか
といった点を理解されていないこともあります。
そこで、自社ホームページに塗装そのものに関するさまざまなコンテンツを掲載すると良いです。
具体的には、
・塗り替えのタイミング
・外壁や屋根の劣化のサイン
・塗装工程について
・塗料の種類と効果
・価格の違いと保証について
といった点です。
また、
・屋根や外壁で使用する建材
・それに合った塗装方法や塗料の解説
・工事費の内訳
といった説明もあると良いでしょう。
このような説明があることによって、実際に工事の打ち合わせをする時にスムーズに話が進むようになります。
また、塗装業者としての専門性の高い情報を提供することによって、お客様からの信頼が上がりますし、ホームページの評判も高まります。
例えば
・なぜ早めの塗替えが必要なのか?
・下塗りの重要性
・耐久年数が長いシーリング材は必要?
・養生で職人のレベルが分かる
・失敗しない塗装業者の選び方
・相みつするならここがポイント
などです。
単に塗り替えについて知りたいと思って検索し、自社サイトを訪問したユーザーが、その後工事依頼につながるということもありえます。
実際に『サーモグラフィーで分かった雨漏り』の記事から、140万の受注につながったパートナー塗装業者がいます。
自社サービスについての説明
工事を依頼したいと思っている方は、具体的な情報を得たいと考えています。
そこで、自社そのものと、どのような形で塗装工事をするのかをホームページで説明しましょう。
たとえば、
・営業エリアや連絡先
・事業所の住所
・お問い合わせ用のメールアドレスや電話番号
といった情報があります。
可能であれば、ホームページ内に問い合わせフォームを作り、直接資料請求や相談などを受け付けられるようにすると、なお効果的です。
そして、塗装工事にかかる日数の目安や、無料見積もりや塗り替え診断などの可否についてお知らせすると良いでしょう。
さらに、どの塗料をどのくらいの広さの家で塗装したら、いくらくらいかかるのかといった、工事費の目安も掲載するとユーザーの興味を引きやすいです。
ホームページを通してしっかりと理解していただければ、業者とお客様のミスマッチもなくなり、依頼したいという意欲が高まります。
まとめ:コンテンツを充実させて成果の出るホームページにしよう
塗装業のホームページは、単に塗装工事の依頼を受け付けていますという宣伝だけでは、なかなか成果を出すことはできません。
塗装会社が作るサイトに、ユーザーがどんなことを期待しているのかをイメージして、その興味関心を満たせるような記事を作っていくことが重要です。
今回紹介したようなコンテンツを中心に、さまざまな観点から見る専門的な情報を載せていくことで、自社ホームページの質を上げていくことができます。
コンテンツを充実させることでホームページからの集客効果を高めて、工事見積もりと依頼を底上げできるようにしましょう。
#外壁塗装集客
#塗装集客