あなたは、経営で悩んでいませんか?
外壁塗装は一戸建てに必要なものですが、ニーズはあっても契約できなければ経営していくのは困難です。
特に、集客に悩んでいる外壁塗装業者も多いのではないでしょうか。
もちろん、多額の宣伝広告費をかければ集客が見込めますが、小規模な外壁塗装業者ではむずかしいうえに、広告費を使いすぎると採算が合わず、その分施工費用が高額になることも少なくありません。
そのため、少ない資金で集客したいと考えている経営者も多いでしょう。
そこで今回は、小規模な外壁塗装業者でも実践可能な集客方法と、長期的に経営していくために大切なことを解説していきます。
小規模で生き残っていくために大切なこと
外壁塗装は全国で幅広いニーズがありますが、競合他社が多いことに加え、大手の業者との差別化を図らなければ生き残っていけません。
ただ、地域密着型の小規模経営に特化しているからこそ実現できる手段もあるため、経営規模に合った集客方法を見つけて実践することが大切です。
ここでは、小規模な外壁塗装業者が生き残るために大切なことを解説します。
大手との差別化
外壁塗装の業界にもいわゆる大手企業が存在し、資金力を生かした宣伝広告や集客、高い認知度を生かしたサービスなどが確立されています。
小規模な外壁塗装業者がそのような大手企業と並んで、同じようなマーケティング戦略を掲げても、埋もれてしまって効率的な集客は見込めません。
そこで、
・あえて異なる強みやポイントをアピール
・独自のマーケティング戦略を取る
など、大手との差別化を図ることが重要です。
たとえば、常に同じ職人が施工を行っており、品質のバラつきが少ないことは、数多くの下請け業者を抱える大手企業にはないアピールポイントになります。
Web運用
集客を成功させるためには、Web運用が必須です。
Web運用という言葉の通り、ホームページをただ持っているだけでなく、次のステップとして運用を行うことが重要です。
施工事例やサービスを掲載するのはもちろんのこと、ホームページを見に来た方にとって悩みや不安を解決しているブログを更新するのもおすすめです。
積極的なWeb運用を行うことで、自然と多くの人の目に触れるようになるのがポイントの一つです。
さらに有益なサイトとしてGoogleから評価されれば、上位表示される可能性が高まるといった好循環が生まれ、結果的にコンスタントな集客が期待できます。
ターゲットを意識したマーケティング
Web運用をする際、ターゲットを意識することが大切です。
というのも、
・新築から10年ほど経過した30~40代の世帯
・子どもが独立し、資金的に余裕のある60代の世帯
を、ターゲットにするのかによって必要な情報は異なります。
また、施工エリアでどのような一戸建てが多いのかによっても、ターゲットは変わってくるでしょう。
ターゲットのニーズに合わせたWebサイトの構成、画像、文言を使用し、動線を整えていくことで、ホームページを閲覧した方からの問い合わせ増加が期待できます。
信頼してもらえるよう実績や口コミを増やす
物やサービスを購入する際、実績や口コミを参考にしている消費者は多くいます。
とくに外壁塗装は高額な費用がかかるため、実績や口コミをみながら慎重に依頼先を決める方が多い傾向にあります。
ホームページでこれまでの施工実績を掲載するのはもちろんのこと、お客様の声などのページを設けて、満足度の高いサービスであってことを証明する内容を掲載するのもよいでしょう。
実績や口コミは依頼先を決めかねている方の決定打になることがあります。
小規模でもできる集客方法
ここでは、小規模な外壁塗装が行うべき、具体的な集客方法について解説します。
ホームページを作る
集客を行ううえで、ホームページの存在は欠かせません。
チラシやポスティングなど、媒体をきっかけに興味を持ってもらえても、依頼する前に業者の名前を検索し、実績や料金プラン、会社情報などをチェックしてから相談する方が増えています。
もし、ホームページが出てこなければ、「実態がない」「信頼できない」と判断される可能性が高いので、外壁塗装業者にとってホームページは必須の存在といえます。
Googleビジネスプロフィールの活用
Googleビジネスプロフィールは、実店舗を持つ外壁塗装業者なら欠かせない集客ツールになります。
Googleビジネスプロフィールとは、Googleが企業向けに無料で提供しているツールです。
登録している企業の中から、Googleマップや検索されたキーワードに合う企業をピックアップし、会社情報や紹介文を目立つ位置に表示してくれる機能です。
「外壁塗装 川崎市」と検索されれば、川崎市の外壁塗装業者を中心に表示されます。
外壁塗装は少数精鋭の地域密着型経営をしているケースが多いので、相性のよいマーケティング施策といえます。
なお、基本情報やイベント情報などを無料で登録できるうえ、Googleビジネスプロフィールからの電話件数や来店数も分析できるので、活用しないのはもったいないツールです。
チラシ・ポスティングを行う
チラシやポスティングなど、昔からある集客方法もおすすめです。
チラシやポスティングはエリアを限定して配布できるため、施工対応エリアの一戸建てにのみ配布するなど、ターゲットに対してダイレクトの情報を届けられるのが魅力です。
また、ポストに入っているものは必要かどうか判断するために目を通してもらえるため、まったく見ないまま捨てられる可能性が少ないこともメリットといえます。
限られた資金で集客につなげるためのコツ
さまざまな集客方法について解説しましたが、限られた資金をうまく活用して集客効果を出すことが重要なポイントとなります。
ここでは、より効果的な集客をするためのコツを解説します。
専門知識が必要な分野はプロに依頼する
ホームページの作成や更新など、必須の集客手段であるにもかかわらず、専門知識が必要なケースもあります。
費用をかけたくないからといって自社で対応しようして、本業に支障をきたしたり、途中で挫折したりするケースも少なくありません。
ホームページに関することなど、専門知識が必要なことは費用がかかってもプロに依頼することで、効率よく精度の高い内容が期待できます。
生産性を上げる工夫をする
集客が期待できると聞いて、継続しているものの効果が得られないもの、工数がかかって費用対効果が悪いと感じている集客方法を洗い出してみましょう。
工数がかかるのに対して効果が得られていないのであれば、集客方法としてよいとはいえません。
潔く諦めるのもよいですが、方法を変えて効率化する方法を考えたり、人に任せたり、規模を変えて継続したりとさまざまな選択肢があります。
まとめ
今回は小規模な外壁塗装業者でも実践可能な少ない資金で集客する方法を解説しました。
他には、よく「規模拡大したい」と業者から相談を受けます。しかしおすすめしていません。
規模拡大することで、新たな責任や業務量が増え、人件費や設備投資などの固定費が増大することがあります。
そうなると収益が上がらず、かえって経営が悪化してしまうこともあります。
また、業務量が増えると、現場の品質管理やスケジュール管理が難しくなり、客からの不満やクレームが増える可能性もあります。
そのため、品質を維持しつつ業務量を増やすためには、熟練した職人の確保や品質管理システムの構築など、多大なコストが必要になることもあるでしょう。
その一方で、小規模であることは、少人数での経営ならではのメリットがあります。
現場の管理や品質管理を代表自身が行うことで、客のニーズに応えられる柔軟性が高く、経営の判断も迅速かつ正確に行えることができます。
また固定費をかけずに経営することで、コスト削減につながり、収益を上げることができます。
具体的には不必要なショールームや設備の維持費の削減などが考えられます。
これにより顧客に対してコストパフォーマンスの高いサービスを提供することができ、リピート率や口コミにつなげることができます。
規模拡大より小規模経営こそが、生き残っていけます。